まず、金岡教授から「地方創生とは」「人口減少のメカニズム」「阿蘇地域各町村の人口の動向」を基礎から学び、「人口減少を止めることが大事」であること。なぜ減るのか?という素朴な疑問から考えること。まず、そのメカニズムを学ぶことにより、課題解決にコミットできる。人口減少では、2040年までに半分の自治体が消滅する可能性について言及。地方創生では東京への一極集中の是正やそれぞれの地域の活性化の事例を教示。
田辺市の「人生参加型工務店高垣工務店」では、地域や会社のイベントで使用できる会場使用料が無料の場所を提供し、そのコミュニティが金を呼んでいる。この会社では、地域コミュニティーに触れることで、悩みがわかる、自分の得意な本業で解決することにより、地域密着型の愛される会社となっている。「同情」をキーワードにリピーターも多くお客様紹介率88%となっている。働き方改革の本来の目的のなかで
「人口減少」→「働き手の減少」→「生産力の減少」とあるが、これはそのまま地域課題と同じではないか。
「コミュニティ」をキーワードに、地域から必要とされる企業が人口減少社会で生き残る。
三浦めぐみさん:テーブルのみなさんのここまで至る経緯をシェアして、特に2人は移住組なのでなぜここに来たのかを話していた。地域資源というワードをいただき、もっと具体的に言語化していきたい。
宇都宮忍さん:人口が減るメカニズムについて、地方から都市部に行く人が多いというのも実体験である。田舎に魅力を持ってもらうSNSで発信している人もいるが、田舎だからこそのそこにしかないものを売り出していくのが大事ではないか。
三辻 忍さん:大人が働きながら学ぶ場が少ないなという感じている。キャリアアップしていく人たち同士のつながりが大事で、学びたいと思う人たちの切磋琢磨していく場がないのでは。
盛山裕史さん:講義を受けて、重要なのは「コミュニティ」。やはりコミュニティから新しいことが生まれたり、次のことが出てくる。それとともに学びの場がとても重要になってきている。このテーブルで意見をシェアして、話を練って固めることも大事。
木下里美さん:どうやって新しいコミュニティをつくるのかがまとまらなかった。子育て世代やママ友から作るのも一つの手。他グループの意見もいただきたい。
渡辺優子さん:すでにお年寄りのコミュニティは存在する。自分たちのコミュニティと共有していくことでコミュニティが広がっていくのでは。移住してきた人とのコミュニティはあるが、紹介していくことでもっと広がるのでは。
御木徳大さん:同じ協力隊の盛山さんは、下田駅の管理をされている。下田駅を協力隊の活動を発表する場プラットホームとして、発信する場にしていきたい。それがコミュニティにつながる。
家入夏来さん:イベントで一回だけ人が集まってもよいが、ビジネスとなるなら継続的・持続的に続けていくことが重要。
肥後銀行加倉井支店長:行員もいろんなコミュニティサークルを作っている。伝統的なコミュニティもあれば今から作っていくものもある。ターゲットによってコミュニティ作りが違う。型にとらわれず自分たちのコミュニティを作れると、今回の講義のアウトプットが有意義になるのでは。
日本政策金融公庫 馬場課長:熊本県内の人口減少と言ってもエリアによって特徴がある。進学により都市部へ行くのに歯止めにかけるのも難しい。この阿蘇エリアも域外の人間から見るとすごく特徴的でポテンシャルがある。ビジネスの観点だと自分の自信のある事が強み。自分の強み地域の強みを考えたときに、どういうコンセプトで打ち出せば、どういう人たちも呼び込めるのか、それがどういう効果をもたらしていくかをイメージしながら講義を受けていただきたい。
熊本県信用保証協会 芳本課長:今までCSV、人口減少を学んだと思うので、地域と企業の課題をどう組み合わせていく、ビジネスがつながっていくかということを1年かけて考えていただきたい。
阿蘇地域振興デザインセンター江藤事務局長代行:3期塾生はしっかりくっきりビジョンを持っているのでは。人と繋がるコミュニティは今後も大事。塾生みんなで高みをめざしてほしい。