スプリングフォーラム 2024

令和5年度 スプリングフォーラム

話題提供1 きくち未来創造塾の活動について

菊池市役所 商工振興課 境 一磨さん

菊池市の現状について説明。

狩野 唯さん

まるかファームという野菜屋を営んでいる。地域課題は、今では若者が帰ってこないで就職先や住居には選ばれず、商店街の店はほとんどなくって、空き家空き店舗、空き地が多いこと。駐車場が狭いので、近くの店舗と連携し、他の店舗で購入したら、割引を実施している。きくち未来創造塾の女子チームでマルシェも開催した。行政主導ではなく、創造塾の横串の動きで、開催できたのでよかった。もっと他の事例を吸収し、事業に魅力を感じてもらえたらと思う。

飯田 麻衣 さん

農福連携でスーパーフードの王様、モリンガを栽培から販売している会社を営んでいる。

現在通所されている方は10名で、一般就労ではまだ、なかなか働くのがまだ難しい方が通われている。ミッションは、コミュニティを創出し、子育て世代のママを元気で笑顔にする。

地域課題は、少子高齢化と離婚の増加に伴う1人親世帯の増加。企業課題としては企業の認知度が低いということ。お母さんにゆとりがあって、笑顔だったらみんな幸せに過ごせるのではと思っている。モリンガを通じて地域のお母さんたちを元気にしていくことを、これからも目指していきたい。

グループワーク

あそ未来創造塾3期生 中武さん

いろんなものを取り入れて何かいろんな人たちに楽しめるようなスペースをすごく上手に作っているのが、すごくいいアイディア。私自身も今3人の育児をしていてものすごく日々何が起きたかわからないまま1日が終わっている。ぜひちょっとモリンガ取り入れて元気になれたらなと思う。

あそ未来創造塾3期生 阿南さん

二人の話に共通するものが、空き家とか、商店街をどうやって使って集客するか、地域を盛り上げていくかっていうところだったかなと思う。自分がやりたい飲食店やコミュニティスペースっていうところに共通する部分がたくさんあり勉強になった。

あそ未来創造塾2期生 田中さん

以前まるかファームさんでワークショップをさせていただいた。私が滞在している間に地元の方もお買い物に来られる方も多くて本当に愛されているし、みんなで協力して作っているっていう雰囲気が伝わってきてて、素敵な場所だなと思った。

あそ未来創造塾3期生 盛山さん

僕もまるかファームさんに、妻に連れられて、1ヶ月ぐらい前に伺ったときことがあり、そのとき1ヶ月くらいお祭りをあの通りでやっていて、その周りに人気もあったっていうのも含めて街の雰囲気もすごく良くて、そこにマッチしたお店をやっておられ、うらやましいなと思った。飯田さんみたいな方たちがもっと増えたら、なんか空き家問題も解決して、ハード面は良いものができてるという感じがするので、良い人々が入ってきたらもっとすごく活性化するのではないかと思う。

話題提供2 たまな未来創造塾の活動について

玉名市役所 地域振興課 平野利和さん

米村 美城 さん

大玉トマト、去年からスイートコーンを生産販売している。販売先は5割くらいがECサイト、残りがスーパー、飲食店と保育園の給食やふるさと納税などにも使われている。僕は2期生で、玉名で参加させてもらったが、正直、未来塾に参加してなかったら人口減少などを考えることはなく、いい経験だったと思う。今後もツアーに限らず、いろんなことに挑戦していきたい。

宗 鉱史 さん

ライフケアという介護事業を基盤に24年目を迎えるような会社を経営しており、お花屋さんや高齢者向けの宅配のお弁当とか、カフェといった介護事業以外のところにも取り組んでいる。前世代対応の施設を2年前に開設した。開設の当初の想定では中高年に向けたサービスがメインというところで考えていたが、実際開設してみたら全く違うリアクションが返ってきた。創造塾の中でもお話があったが、金岡先生の言われていた子育て世代を狙ったビジネスにはチャンスがあるとこういったところを肌で実感した。未来創造塾で一番学ばせてもらった点としては、もうビジネスとしての支え合いという点。やっぱり相手に損をさせるのは絶対に駄目だなというふうに考えている。

グループワーク ②

あそ未来創造塾3期生 2期生 鹿山さん

今観光農園もされていて、いろんなツアーを誘致されてるというところで、直接お客様の声が聞けるというのが、プラスの意見だけじゃなくてマイナスのことももちろんあると思うが、そういった場所があるっていうのはいいことだなと思う。

あそ未来創造塾3期生 渡辺さん

トマトと、ランタンの光を減らすっていうようなストーリーとコンセプトはやっぱり勉強になる。自分の本当の伝えたいことを伝えたい人に届けられたら理想だなというふうに思っているのでそこがすごく参考になった。

あそ未来創造塾3期生 家入さん

両者ともホワイト企業でいいなって勝手に思った。私とかはまだ1人で今、起業を始めたみたいな形なので、本当に経営者としてやってる方のお話が聞けて、もう全然遠い話ではあるぐらい、すごいことをやってる人たちのお話で面白かった。

あそ未来創造塾3期生 三辻さん

商品とそれを作ってる人とかそれを作ってるその舞台裏というか、その美味しくなる仕組みストーリーの共有をちゃんとこうやった上で体験を、そのユーザーと共有して生の声を聞いて、その商品から次は人として繋がっていって、それがまた巡り巡って最初の元のちゃんと美味しい商品を元々作ってるっていうところに戻ってくるっていうところがすごい素晴らしいなと思った。

話題提供3あそ未来創造塾の修了後の活動について

阿蘇地域振興デザインセンター 事務局員 白石孝二

あそ未来創造塾1・2期生の修了後の活動について報告。

話題提供4 未来創造塾次年度の展開について

熊本大学 鍋屋安則 政策研究員

未来創造塾を中心にしながら、ここの修了生が次の段階として越境学習事業という、都会の大企業の企業社員さん、そことコラボして新しい事業を起こしていく。
これを今、来年度からスタートする。次にこの未来塾の修了生が大学に教えに行くっていう事業、そして高校に教えに行く、そういう展開を今進めている。やはり大学だけではなかなか難しいので、自治体と大学がタッグを組んで運営していく、そういう体制を組んでいる。

講評

熊本大学 金岡省吾 副学長・教授

鍋屋さんの狙いは越境学習を全国に広げることを考えている。ぜひこのフォーラムや創造塾の中で、次の展開に向かってほしい。宗さんのような若い人達が、地域のコミュニティを変えてくると思う。

閉講の言葉

公益財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター 事務局長代行 江藤訓重

当財団が主催している観光リーダー育成講座は3年間で34名修了生が出た。あそ未来創造塾の34名合わせて約70名の一つのネットワークができた。最初はこの連携が上手くいかなかったが、3年経つとリーダー育成講座からこのあそ未来創造塾へというそういう流れが出てきている。まちづくりのプラットフォームをデザインセンターがどう構築していくかというのが私たちに課せられた課題であったが、あそ未来創造塾等が一つのプラットフォームになっていくんではないかと思う。

協力機関・協力団体

  • 株式会社日本政策金融公庫 熊本支店
  • 熊本県信用保証協会
  • 肥後銀行 宮地支店

後援団体

  • 九州財務局
  • 熊本県八代市・天草市・玉名市・菊池市
  • 和歌山県田辺市
  • 富山県南砺市
  • 株式会社熊本銀行 阿蘇支店
  • 熊本県信用組合 高森支店
  • 阿蘇市商工会
  • JA阿蘇