9日目:「地域活性化論② 子育て世代の移入とビジネスの両立」

9日目:「地域活性化論② 子育て世代の移入とビジネスの両立」(12月4日開催)

熊本大学 副学長・教授 金岡省吾 様

面白い仕事があり子育てするような人が来ないと人口は増えない。長野県下條村では道路を作るのは、建設業者ではなく地元住民。浮いたお金で、賃貸住宅を建設。人口が増えている。富山県舟橋村でも子供の減少が問題とされていたが、交通の利便性やインフラの整備されたコンパクトなまち宅地造成により、ベッドタウンとして発展。人口の増加により税収の増加子育て世代・児童数の増加・むらのイメージアップにつながった。

鹿児島県伊仙町では、子は宝という精神文化が根付いており、家族や地域が一体となって子育てを応援するという風潮がある。舟橋村は子育て支援センターを核とした子育て支援策で支援センターの村外利用率が85%となっている。

塾生PBL

【御木さん】コミュニティをつくろう。どうやったらつくれるかを分けて考えないのが重要。マルシェも産業との結びつき。ここにやりたいこととコミュニティとしていかに絡んでいけるか。

【盛山さん】子育て世代で、ママのハードルを下げるのは奥さんたちのコミュニティや奥さんが楽しめることを増やすのが大事。あと南阿蘇村に土地は多いが、公園が少ない。公園を整備することによってそこに人が集まりやすくなるし、週末にキッチンカ―が来たりするかも。だんだん人が集まればビジネスも増えていくのではないか。

【中武さん】やはりコミュニティは大事。ママのハートをキャッチできるようなものが大事。

「舟橋村からの学び 子育て世代移入ビジネスへ挑戦」

熊本大学 副学長・教授 金岡省吾 様

ココマカロンの大島さんは、子育て・仕事・家事で忙しい奥様にマルシェを通じたコミュニティを作り、子供が風邪をひいたりするとサポート体制も構築。フリーランスママたちを後押しする応援団(一般社団法人cocomama)結成し、ママ全体が輝ける社会へ。

企業課題「ママの働き方」地域課題「少子化」を解決するのにマルシェやワークショップ・助け合い・販路拡大を実行。ママがいきいきするイコールマチがイキイキ。

「たなべの事例」

熊本大学 熊本創生推進機構 鍋屋安則 様

自分の企業のことを振り返るということをやってみる、それで地域課題が出やすくなる。
地域の課題の中でも子育て支援に触れると、結構いろんな人が協力してくれる。小山さんは土井君とコラボしてマルシェを開催したが、それに飽き足らず、田辺の商工フェアまで開催。バイローカルという、地域でできるだけ物を買ってお金を回していきましょうという取り組みで、多数の来客があった。

塾生PBL

【三辻さん】阿蘇は夜が長い、出歩けないので、ナイトマルシェもいいのでは。

【御木さん】規模感は小さくてもつながりを重視するマルシェが大事。つながりをコンセプトとした、上の世代とのつながりが生まれると良い。ボランティアでは続かないので、しっかり売り上げも上げていく。

【渡辺さん】ハワイではファーマーズマーケットがあり観光客も地元民も来る。なぜ阿蘇ではないのか不思議。パッケージをおしゃれにすれば売れるのでは。

オブザーバー

【肥後銀行 小石さん】子育ては最強の切り札というか、キーワード。子育てをキーワードにした取り組みソフトの面が充実すると子育て世代の呼び込みになるのでは。

【肥後銀行 後藤副支店長】今の世の中は希薄化しているが、真のニーズというのは、心のニーズとSNSの利用・行動力。事業計画を作るには対象を絞ることも大事。

【日本政策金融公庫 馬場課長】今回フリーランスのママという非常に明確なターゲットがある。ビジネスターゲットをはっきりさせることが大事。

【熊本県信用保証協会 芳本課長】ヒントは金岡先生からいっぱい出ている。あとはそれを磨き上げるだけ。

【江藤事務局長代行】日本ではファーマーズマーケットは「直売所」。働き方改革というけど、働きのやり方次第で人手不足は解消される。

協力機関・協力団体

  • 株式会社日本政策金融公庫 熊本支店
  • 熊本県信用保証協会
  • 肥後銀行 宮地支店

後援団体

  • 九州財務局
  • 熊本県八代市・天草市・玉名市・菊池市
  • 和歌山県田辺市
  • 富山県南砺市
  • 株式会社熊本銀行 阿蘇支店
  • 熊本県信用組合 高森支店
  • 阿蘇市商工会
  • JA阿蘇