8日目:「超高齢社会の地域ビジネスの可能性」

8日目:ハイブリッド講義(11月16日開催)

講義『超高齢社会の地域ビジネスの可能性』

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名 礼介 様

人口減少の中で自分の企業が生き残れるか、自分の強みを生かしていく、また地域の課題を知る、身近な困りごとがビジネスチャンスになる。今は介護保険という便利な制度があるが、それでも高齢者の方は食事・買い物などで困っている。例えば、高齢者の好みを把握することで新たな需要となり、そこにチャンスが潜んでいる。異業種だからこその連鎖反応がおこることが未来創造塾の優れた特徴である。

塾生PBL

【天草 川田さん】60歳代の方にいかにコミュニティを作っていくのかが大事。高齢者の方に足腰や手先を鍛えるようなトレーニングを自分たちが協力することによって、自分たちの仕事にもプラスになるし、コミュニティ作りにもなる。

【三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名 礼介 さん】

・高齢期の予防は貯蓄が出来ない。やり続けている限りにおいて維持に有効。こういうことは途中でやめる人が多いので、1年でも半年でもいいから長く続けることが大事。

・高齢者には社会的役割を与えるのが大切。得意なことリストをつくると高齢者同士で手伝いができるのでは。

・高齢者のポジションが大事であり、それを俯瞰して見れることが大きい。シルバー人材センターも機能はしているが、制約があり自由度は高くない。
 

【きくち塾生】化粧店をやっているが、高齢者の施設を回って、メイク講座をやっている。化粧することによって唾液が分泌され体にもいいとのこと。ボランティアでやっているが今後も続けていく。

【三菱UFJリサーチ&コンサルティング 岩名 礼介 さん】

・フットセラピーなども重要。一番大きいのは意欲であり、シャキッとすることに意味があるので、いいアプローチ。行く場所と今日用があるというのが、高齢者の健康を守るうえですごく重要。

・渋谷区では、ひきこもりの人が、スマホ教室の講師をしている事例がある。ぱっと見社会参加が苦手そうに見えても、興味のあることには一生懸命になる人もたくさんいる。

・介護保険の世界では、ヘルパーさんも決まりに書いてないことはやってはいけないことになっている。本人に必要なことだけに限られている。ヘルパーだけで生活するのは無理。

・徳島では「とくしまる」という移動販売が、全国規模の企業となった。

・民間の活力を使わずして、地域の介護はなりたたない。

・また和歌山県田辺市の梅とウナギの組み合わせは面白い。これが成功したから、また新たな掛け合わせにトライしようという気持ちになる。関心から地域にローカルログインすることから始まる。

【玉名 海苔屋の方】週に一度ラジオ体操を社員で行うが、地域の高齢の方を集めて、一緒にラジオ体操を開いてちょっとした朝市を一緒にできたらいい。

【南砺市塾生】実際に地域で朝市に参加しているが、今日の講義でよく理解できた。ニーズがあればビジネスチャンスはある。

【あそ塾生 中武さん】訪問リハビリの仕事をしているが、ヘルパーが足りてない。需要はあるが人手がない。
民間の家事代行サービスをしてくれるところがあると、安心される。そういう受け皿が大事。
地方だからこそ何でも屋が必要。

協力機関・協力団体

  • 株式会社日本政策金融公庫 熊本支店
  • 熊本県信用保証協会
  • 肥後銀行 宮地支店

後援団体

  • 九州財務局
  • 熊本県八代市・天草市・玉名市・菊池市
  • 和歌山県田辺市
  • 富山県南砺市
  • 株式会社熊本銀行 阿蘇支店
  • 熊本県信用組合 高森支店
  • 阿蘇市商工会
  • JA阿蘇