渡邉誠次塾長、公益財団法人阿蘇地域振興デザインセンター理事長、小国町長
あそ未来創造塾は、地域課題を解決する地域イノベーションを起こし、地域に暮らす価値観を持つ人材を発見・育成し、進学や就職で阿蘇を離れた子どもたちが帰ってきたくなるような環境の創出を目指し、人口減少社会を迎える中でも、ずっと住み続けることができる地域づくり、持続可能な阿蘇地域を創造していくために実施している。
来賓の皆様におかれましては、いろんな形でサポートして頂いていることに深く御礼を申し上げる。そして、主催者側として、いつもご指導を頂いている熊本大学の金かな岡おか副学長様に塾を引っ張って頂いていることに感謝申し上げる。
このあそ未来創造塾では、熊本県や日本政策金融公庫や熊本県信用保証協会、肥後銀行の方々にご協力を頂きながら、プロの立場で、皆さんをサポートしてくれ、しっかりとした伴走支援が出来る体制が整ったものになっており、これから色んなところで葛藤や悩みが出てくるとは思いますが、今持っている熱いや思いを是非、形にしていただきたい。
今回のあそ未来創造塾の第3期が皆様にとって有意義な時間になること、ひいては阿蘇地域全体が魅力あるイノベーターで溢れ、地域課題をビジネスで解決でき、稼いでもいける・・そういったものに繋がっていくことを祈念する。
熊本県阿蘇地域振興局 総務振興課長 吉田 二浩 様日本政策金融公庫熊本支店 融資第二課長 馬場 信義 様熊本県信用保証協会 保証部 理事保証部長 森 勉 様株式会社 肥後銀行 地域振興部 部長 田邊 元 様 の4名から挨拶をいただく。
オリテーション実施(金岡先生)あそ未来創造塾興梠事務局員より、第3期の取り組みについて説明。
2022年、小国町わいた温泉郷で地熱蒸気を活用した珈琲焙煎所「地熱珈琲」を開業。地域ならではの資源を活かした事業が注目を集め、県内外から多くの方が訪れている。またヒト・コト・モノを繋ぐ取組みとして「わいた湯けむりマルシェ」など小国町わいた温泉郷での地域おこしへも取り組んでいる。
地域おこし協力隊にて阿蘇特有のヒノキ「南郷檜」の商品開発に携わったことをきっかけに、木工彫刻会社にて修行。2021年、木工作家「ちのや」として開業。「南郷檜」の持つ魅力を活かした作品が定評を呼び、オーダーメイドでの制作をはじめ、木工インストラクターなど幅広く活躍。
たなべ未来創造塾を立ち上げた経歴から、同塾での事例を紹介し、観光人材スキームなどの説明、どういった効果をあげたか説明。地域の中でも関係人口を作ることが重要なことや、地元の高校との連携、高校生が地元に帰ってきたい事例まで紹介された。
金岡教授から、「あそ未来創造塾へ受講してから何が変わったか」というテーマでは、
(山本)同世代の志ある仲間が増えた。先輩が主導権を握る「地域づくり」とは違い、未来塾は同世代なので、気兼ねなく相談できるのはありがたい。
(野中)3年目での廃業が多いといわれる中、創造塾でビギナーズラックではないといわれたことで、自分の自信につながった。
「ビジネスプランを動かしていくなかで、地域課題解決とビジネスについてどのように考えていますか。」
(野中)阿蘇は何もところではなく、応援してもらっているのを感じているし、人間関係がよくなったと感じる。
(山本)世界でもあふれている珈琲が注目されている。かっこいい大人が儲けていくことが、ビジネスにつながると思う。
(鍋屋)地域課題解決のストーリーをどう作るか、Win-Winの関係がこれからの時代に求められる。
「今後のあそ未来創造塾生に期待すること」
(山本)平日の昼間に時間を作ることはリスキーだが、塾生の仲間がこれから非常に宝となってくるので、より交流を深めてほしい。中々ない金融機関・大学との接触を大事にしてほしい。
(野中)ものづくりには産みの苦しみがある。ビジネスにも通用するので、大いに楽しんでほしい。
渡邉誠次塾長
平成5年に大阪から地元に帰って地域づくりに励んできた。チャレンジすることが大事で、チャレンジしないと何事も達成しない。消防団など地域の方との下積みの時間が大事で、無駄なことはない。何が大事か後でわかる。いつかはチャンスが来る。その時チャンスをつかんでほしい。
阿蘇地域振興デザインセンター事務局長代行 江藤訓重
塾生にはこの共有する時間を大切にしてほしい。今後の人口減少時代リレーション・「つながる」ことが重要となってくる。この創造塾を参加することにより、よい仲間づくりを大切にしてほしい。