次の3点を意識して講義に臨んでいただきたい
・何をすれば自分の企業が生き残れるか
・自社の強み、地震の特技は
・自社のある地域のことを知る
また、面白い気になったことは必ずメモを取ること などを説明。
公益財団法人阿蘇地域振興デザインセンター 興梠事務局員
地域課題と企業課題をビジネスで解決するために、地域と企業がWin―Winとなるような関係性を、企業の課題が同時に解決できるようなプランを皆さんに構築していただきたい。
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の資料によると、2010年12,806万人だったのが、2050年には9,708万人 高齢化率は38.8%となる推計である。これまでの地域づくりは全国総合開発計画などにより行政主導のハード整備が主であった。これからの地域づくりは、地域課題の解決とビジネスの両立が求められる。地域と企業がwin-winの関係が重要であり、それがCSVに結び付く。これからの地域づくりは、多様性や地域の稼ぐ力などの地方の小さなビジネスに活路を見出すこと。
塾で学ぶことは、まずは人口減少のメカニズムを理解することであり、それぞれの地域課題を深堀し、自分が解決できる地域課題を見つけ出すことも重要。熊野米プロジェクトでは、企業課題として米屋が生き残るには新しい価値が必要、地域課題として食文化の消滅、コメ農家の減少耕作放棄地の減少が存在していたが、地元産の米をブランド化することにより、地域の食文化と農業を守れるのではないか、自社の新しい武器になるのではというところから、熊野米プロジェクトが始動している。具体的に言うと、地域課題である「梅の調味廃液」を田んぼに施用することにより、雑草が抑制され除草剤の使用が軽減されており、梅の力で地域循環型農業に寄与している。また、魚津市のココママでは、やわらかなコミュニティでママの課題解決とビジネスを両立している事例もある。
甲斐 弘人さん(あそ未来創造塾1期生)「オーツミルクから地域の繁栄」というテーマ、島川 愛さん(同2期生)が「人と繋がる、助け合う」というテーマでゲストスピーカーとして登壇。
自分自身の体験や塾で学んだこと、現在の取り組み、今後の展望などについて語っていただいた。
熊本大学の鍋屋さん・日本政策金融公庫の馬場課長も含め、「わかったこと、わからなかったこと」また、「面白い!かっこいい!と思った事例とその理由について、グループで話し合いの場を持ち、それぞれのグループから発表も行った。
その後次回開講式の事務連絡が行われ、オリエンテーション終了後には、コーヒータイムも設けられ活発な意見が交わされた。