3日目:地域活性化論②

3日目:地域活性化論②(9月5日開催)

講義:人工減少のメカニズムと地方創生 熊本大学 金岡教授

人口増減の流れ、高度成長期には地方の人口減少を止めたこともある。2010年をピークに人口減少社会に突入する。住宅メーカーが賑わいを造るための取り組み、サクラマチクマモト前の広場スペース、公園の賑わいを取り戻した企業、地域に根ざしたカフェの取り組み。地方創生とは何か、熊本県の人口は増えるのか減るのか。

人口減少のメカニズム、社会減について阿蘇地域の市町村の年齢別の動きについて分析。阿蘇地域に人口が戻るには地域に魅力がある事が大事。子供たちが胸を張って阿蘇に帰ってくるような仕事を造ることが大切。

現状分析すると熊本地方、子供は生まれている、進学は福岡への進学が多い。

グループワーク(PBL)

グループごとの発表

野村さん(zoom)

地域と関わりながらビジネスをしたい。転出前の教育が大切、かっこよい職業、子育てしやすい環境により人口減少を和らげることができる。自分のやりたいビジネスに地域の人材を活用したい。

佐浦さん

仕事がないこともない、錯覚。マッチングしていない面がある。情報の取捨について大人が学ぶ場がない。学びについてのECサービスなど。

鹿山さん

データで見ることで頭の中のことがはっきりしてきた。産山では子供が遊ぶ公園が無い。家と家の距離が遠い。子育て世代の話として阿蘇市では子供たちがお寺で遊んでいる。

島川さん

人口が減る理由、子供のことを見る専門家が少ない。医療費の無料化のシステムはあっても対象医療機関は阿蘇市のみ、その他では手続きがいる。かかりつけの医療機関は大津や菊陽に多い現状がある。

講義:人口減少を止めた地域、ビジネス(熊本大学 金岡教授)

人口減少を歯止めした地域、人口減少に企業は興味があるのか。地方は子供が生まれている、情報を大人同士がもっているから。子育て世代が増加している千葉県流山市のシティーセールス事例紹介「母になるなら流山」英語教育、送迎型駅前保育所。長野県下条村、道路を住民が造っている。予算を捻出し若者定住住宅を造っている。コミュニティーに参加する(消防団に参加する)若者子育て世代に入居者を限定する。企業のCSV事例を紹介。CSRからCSVの時代へ。田辺市の石山さんの地域と関わりコミュニティーを造る事例紹介。地方創生に取り組むと若い人がその魅力に気づく、知り始めている。東京では地方創生が最先端、かっこいい大人。

グループワーク(PBL)

グループごとの発表

野村さん(zoom)

福島の復興支援時にコミュニティービジネスに関わる。長野県下条村の事例が面白い。阿蘇地域は町作りに地域の意見を取り入れているケースが多いように感じている、そこに可能性があるのでは。地域の高校のあり方について意見交換する。

佐藤さん

コミュニティーが大事。流山市、町のイメージがしっかりしている。コミュニティーのとらえ方は人それぞれ。

鹿山さん

コミュニティーで稼げる。コミュニティーからなにかが生まれる。あそ未来創造塾も一つのコミュニティー。昨年は産山村の井さんからうぶあまが生まれた。阿蘇中央高校が定員割れしているが、少人数クラスや通信制などのやり方で取り組むアイデア。

井上さん

コミユニティーについて皆さんの意見をうかがった。移住者を受け入れるには町の魅力を発信することが大切。子育て、安心して遊びに連れて行ける環境が大事。

講義:阿蘇の人口推移(熊本大学 金岡教授、阿蘇DC 興梠事務局員)

阿蘇地域の人口減少の推移。30年で3万人減っていく予測となっている。阿蘇地域への移住定住の希望者は多いが空き屋、住宅が不足している現状がある。移住された方が地域に溶け込む仕組みづくりが必要。消防団に入ると友達ができる。人口推移、人口構成、人口メッシュ、産業構造、各市町村の人口ビジョンの面から阿蘇地域についての分析。地域の教育を塾でおこなうケースがある。

人口が減っていくと産業の構成が変わる事が心配される。20年後にはどのようなビジネスが必要となるのか。地域課題と企業課題を解決するCSVが大切となる。地域がこの先どうなるのか、共有して新しい価値を創造するこの塾がCSVの場となっている。地方創生の意義を確認する。CSVをすることで阿蘇をリデザインする。かっこいい大人の姿を見せる。阿蘇DCから発信してほしい。

グループワーク(PBL)

グループごとの発表

野村さん(zoom)

散発した情報を一元化する、効果的に見ることができる。各自治体の情報をリンクして見ることができると良いと思う。各市町村の人口、産業構造の推移を見ることができると良い。グラフで可視化すると見やすい。各市町村の与信をみたい。自治体の与信は人口と産業構造。7市町村のふさわしいキャパシティーとはどのくらいなのか。移住することについて空きやがない。賃貸住宅に住むと家賃が高い。ビジネスチャンスがあるのではないだろうか。移住された経験から住宅についてのビジネスチャンスを感じている。CSVが生まれてくるのではないか。都市部から住宅メーカーと組んでリノベーションをおこなう。小国町のふさわしいキャパシティーはどのくらいなのか。数十年前は1万7千人から最近の6,800人で適切な人口規模はどのくらいなのか。利益率と掛かるランニングコストから分岐点を考える。適正な人口とは。

河津さん

かっこいい大人とはどのような大人なのか。ものを造る、建設業、デジタル、地域でものをつくっていくかっこいい大人ではないかな。

鹿山さん

かっこいい大人の事例紹介。地域のなかで地域課題にとりくんでいる。一人ではなにもできないので人を集めるツールを造る。少しづつかっこいい大人に近づいていけるようにする。

阿蘇DC 田邉事務局員

農業の話をさせていただいた、農ガール、山ガールでビジネスのチャンスがあるのではないか。

まとめ:熊本大学 金岡教授から

地域とからんでいる大人を知る、地域が生き残っている姿を見せると学生は興味を持つ、大学生の意識が変わってきている。八代市のサッカースクール、子供ホリデー、天草の方の事例を紹介。八代高校の取り組みを紹介。

講義終了後のコーヒータイム

その後珈琲タイムを行い、講義の理解を深める事ができました。

協力機関・協力団体

  • 株式会社日本政策金融公庫 熊本支店
  • 熊本県信用保証協会
  • 肥後銀行 宮地支店

後援団体

  • 九州財務局
  • 熊本県八代市・天草市・玉名市・菊池市
  • 和歌山県田辺市
  • 富山県南砺市
  • 株式会社熊本銀行 阿蘇支店
  • 熊本県信用組合 高森支店
  • 阿蘇市商工会
  • JA阿蘇