田辺市の全国平均よりも早いスピードで進む人口減少の状況についての説明があり、地域課題を解決しながら新たなイノベーションを生み出す人材育成塾「たなべ未来創造塾」の活動を学ぶ。
CSV(地域課題解決×ビジネス)の2パターン地域資源活用型、日常生活支援型について講義を受ける。ビジネスの実例として太田商店(梅とうなぎの食べ合わせ)、the CUE(商店街の空き店舗活用)はつやま横町(小さな拠点)の紹介があった。
まとめとして、地方のビジネスでとても大事なこととして①地域課題解決がビジネスチャンスに②コミュニティが武器になる③つながりが新たな価値を生み出す、の説明があった。
未来につなげる「米づくり・人づくり・町づくり」「熊野米プロジェクト」〜米屋の挑戦〜
企業課題として米屋が生き残るには新しい価値が必要、地域課題は地域の食文化の消滅、米農家の減少、耕作放棄地の増加。地元産の米をブランド化することで地域の「食文化」と農業を守る「熊野米プロジェクト」が始まる。
地域課題である「梅の調味廃液」を活用した米づくり、パッケージやポスターにはパリ在住のデザイナーのデザインを使用。熊野米を使った日本酒「交」、ワーケーションの受け入れ、ECサイトを立ち上げ、人気カレー店を事業承継の活動事例を学ぶ。
講義の最後にまとめとして①失敗を失敗としてとらえない②人がつながることで新しい価値が生み出される③思考は行動を変えるという言葉で講義は終了した。
人口減少に立ち向かい地域の課題をみんなで解決若手農業家が集結獣害対策から農業・加工・販売・体験
獣害による農作物への被害状況、平成21年以降は200億円をうわまわっている。獣害による被害が増えた原因①耕作放棄地の増加 ②ハンターの高齢化 ③温暖化 がある。
狩猟者数は減少しているが鹿の狩猟、駆除数は増加している。5年間の活動期間で約600頭の捕獲に成功した。
活動のなかで向き合う命を無駄にしない活動を目指す。鳥獣害の減少、耕作放棄地の減少、雇用の確保、農業の担い手確保などの地域課題解決とビジネスの両立のためチームひなた、(株)ひなたを立ち上げる。保育所や小学校など様々なところと連携しながら事業をおこなっている。
工藤さん「自然との共存は、田舎の地域の課題。それを守る事がビジネスになるかもしれない。」
甲斐さん「CSVのみだという田辺市の意図が先進的だと思った。CSVをやっていく側として、どう生み出していくのか、そこに焦点を当てていくと良いと思った。」
井さん「農家として農産物を扱うときは加工品を考えることはすごく大事だと思った。生産する野菜の強みを見つけていき、少しでも加工品を作ってみて、そこから輪を広げてやっていくことが大事だと思った。」
ヒント:金岡先生「みんなが寄ってくる仕組み作りが大事。クラスターを作っていくこと。」